2010785 ランダム
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第18話 新居にて

第18話 新居にて

「なんや、ボロいとこやのお。」

「お邪魔しマス。」

「あ、和尚!ドクター!」

玄関の扉を開けてズカズカ入ってきた二人をシンジは嬉しそうに出迎えた。

「な!なんなの!この人達は!?」

「葛城さん、紹介します。僕の保護者の龍和尚とドクターナーマオウです。」

(この、あからさまに怪しすぎる二人がシンジ君の保護者?いくら何でも非常識すぎるんじゃない?
保護者と言うよりは、どこかの施設に保護してもらった方が良さそうな二人だけど・・・・・。」

「葛城さん、後半、口に出して喋ってましたけど良いんですか?」

「ええっ!しまった!つい、うっかり、ホントのことを・・・!!」

「この女は完璧、天然やのお。」

「得難い人材デスね。」

「え、え、え、え、え、えっとお、私は特務機関ネルフ 作戦課所属 葛城一尉です。
あなた方がシンジ君を養育されていた方達ですか?」

「おお、ワシらはシンジの身内や。」

「私ガ保護者のナーマオウです。コレは、付き添いの酔っぱらいオヤジです。」

「ちょお待て!誰が酔っぱらいやねん!自慢やないが、一升や二升の酒、飲んだくらいでは酔わへんで。ガハハハハハ!!!」

「ココに来る迄のリニアの車中で、ずっと飲み続けていマシタからね。」

「そんなことは、どうでもええんや!シンジ!!ちょっと聞きたいことがある!!」

「なんですか??」

「この近くの酒屋はどこや?」

「まだ、飲むんですか?しょうがないなあ、案内しますよ。」

「飲むんやない!酔拳の修行やねん!」

「はいはい、寺でもそんなこと言っては飲んで、管長にシバカレてたくせに、ブツブツ・・・。」

「なんか、言うたか?」

「いえ、べつに?じゃあ、葛城さん、ちょっと買い物に行ってきますね。」

「シンジ、ちょっと待ちなサイ。葛城さん、あなたは、この近くの酒屋さんの場所をご存じデスカ?」

「ええ。うちも近くだから、私がよく買いに行くお店の場所なら分かりますよ。」

「おお!ねえちゃん!!酒好きなんか!!」

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「まあ、ビールなら、少しは飲みますわ。」

「そらええ!よし、ナーマオウ!ワシはこのねえちゃんと酒を買いに行ってくる。あとは頼んだぞ!」

「分かりマシタ。」

「あ?龍和尚!!葛城さん!!・・・・・・・・・・・・・・・・、行っちゃった。」

「邪魔者が居なくなったところで、大事な話をしまショウカ。」

「はい、ドクター。でも、大丈夫かな?」

「大丈夫デス。如何に和尚といえども、初対面の女性をいきなり襲いはしないデショウ。」

「いえ、そうじゃなくて・・・・、葛城さん、方向音痴だから・・・。」

「当分、帰ってこなくても、なんの支障も有りマセン。この際、全身のメカのチェックも行いマスヨ。封印を何度も解いて闘ったのデスから、どうなってしまっているのか分かりませんカラネ。」

「そうですね、お願いします。」

その晩、案の定、道に迷ったミサトと和尚が帰って来たのは、深夜遅くになってからであった・・・。


 続く


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